北風に千鳥格子

なりゆきで始まった超私的ブログ。更新凍結。近日ネットの藻屑と消えます

Thursday, July 21, 2005

届ける筒。

なんと!湘南探偵団がついにsakusaku出演ですヨ!ojiです。

「本棚バトン」の続き・・・

4.印象に残った5冊

森博嗣「すべてがFになる」

森博嗣のデビュー作。孤島のコンピュータ・サイエンスの研究所で一人の天才が謎の死を遂げる、という話。

買ったのはジャケ、タイトルに惹かれてなんだけど、読んでムチャクチャ驚いた。まあいわゆる日本の「本格ミステリ」というのを読んだのもこれが初めてなのでなおのことだった(注:ミステリィ・ファンの間ではミステリィを評するのに「本格である」「そうでない(キャラ萌えである)」といったようなモノサシがあるらしい)。

僕がミステリィを読むようになったきっかけのような作品。ストーリィの中で何かひとつ謎があると、それに向けてグイグイ読ませるベクトルが生じるのだなあ、と感じた。SFとかでもそういう構造の話は良くあるし。あと森博嗣の文章がとてもいいのだ。比喩や表現の使い方が独特だけど、読みにくいとか言うことはなくて、簡潔、かつ鋭い感じ。「文章がきれい」だなんて国語の時間にだって感じたことはなかった。登場人物によって語られる新奇な思想の数々も魅力的。学部2年くらいのときに読んで、まさしく衝撃を受けた作品なのであった。


上遠野浩平「ブギーポップは笑わない」

これは前に書いた事あるね。なんで割愛。近年「ライトノベル」とよばれて一ジャンルとなっている作品群のさきがけのよーな作品。でも萌えはありません。なんというか、この人現代のアクション(?)ものとか近未来のSFとか中世のミステリとか、いろいろ書いている。けれどもそれがひとつの世界として少しずつ関わりがあるような、そんな場面がチラリと出てきて知っている人はニヤリ、そんな書き方をするんですな。もうジャンル上遠野浩平でいいよ、みたいな。大塚英志もそんな感じだろうか。あまり読んだことないけど。その辺の世代の作家の特徴のような気もする。清涼院流水とかさあ。


中谷宇吉郎「科学の方法」

かなり昔の岩波新書。1960年代くらい?何で知ってるのかというと森博嗣の「六人の超音波科学者」という本のなかで引用されてたから。一般の人向けの啓蒙書といった感じで、科学がどんな考えの元に行われるかを、かなり淡々と事実のみを述べていくような感じで書いてある。個人的に科学の啓蒙書って「この理論はこれこれだからすごい」とか「役に立つ」「美しい」とかどうしても面白さを伝えようとするイメージがあったけど、この本は違った。科学というものを一歩突き放したような視点から、変な言い方すればハウツーのように書いてある。

何が知りたくて、どうするのか、またはどうなされてきたのか。科学という方法の限界はどこにあるのか。「方法序説」の近代版といったところ?いや、デカルトのほうは読んだことないんだけど。こういうセンスって、科学を正しくかじった人にとっては当然の感覚なんだけど、はずかしながら理学部の学生の癖にこの本を読むまでまったく知らなかった。考えもしなかった。それだけにこれを読んだとき、はじめて「科学」というものに触れた気がした。

ホントさァ、どっかの馬鹿がしたり顔して「科学万能の世の中といわれているが・・・」みたいな事を言ってるの見ると腹が立つ。科学が万能、だなんて科学者は口が裂けても言わない(少なくとも僕は見たことがない)。「科学ではわからないこともある」なんて、お前は科学の何を知ってるんだっつーの。まったく、科学にふれていない人のズレた発言でしかない。科学は何でもかなえてくれる魔法の杖なんかではなくて、ひとつの自然を理解するための方法論に過ぎない。先人たちがそれにのっとって必死に知恵を絞った結果、(そう、見えるのは「結果」だけ)それが科学だと思うのだ。

知らない人を責めるつもりはないけれど、少しみんなに誤解されてるよなあ。科学。この本に書いてあるようなことをもっとちゃんと啓蒙しないと(学校で教えるとか)、科学だって他の宗教とおんなじになってしまうのでは、と思う次第。科学をちゃんと知らないとへんな情報や宗教や商品にだまされますよ?

うーーん、まだ2冊残ってるけどなんだか長くなってしまった。他に読んで「すげえ!」と思ったのはサリンジャーとか筒井康隆とかなんだけど、まあそれはまた今度に書きます。


5.次に回す5人

これが一番の問題よなあ。ネット上の知り合いなんていねーし。リアルワールドでも友達いないのに。これってブログを運営してる人じゃなくてもいいんですかね?

じゃ、とりあえずbon190氏サディーにお願いしてみようか。

ここを読んだ人で自分のブログとかサイトとか持ってて、なおかつ本棚バトンやったことない人はぜひ右上「プロフィール」のページからメールしてもらうか、コメントつけてください。バトンまわさせてください。友達になってください。

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