北風に千鳥格子

なりゆきで始まった超私的ブログ。更新凍結。近日ネットの藻屑と消えます

Monday, September 26, 2005

アカデミック・キョート。

3連休みんな楽しいことしてたんだろーな(デジャ・ヴ)。ojiです。

学会で京都に行ってました。若さと貧乏を発揮して行き帰りともに高速バスつかっちゃったもんで体がいまだにだるいです。というわけで今回からは京都・志々雄討伐編。

やーもうまず、会場が凄かった。同志社大学って名前は有名だけど、ものっそい辺鄙なところにあるんですよ。京都から電車で30分。降りたところは山と高圧線と田んぼ。本当にこんなところにあるのか、金沢八景のほうがまだ開けてるぞ、とか思いつつテクテク歩く。ほどなくして、歩道橋の向こうの山の上に、かすむようにしてあからさまに場違いなとんがり屋根の建物が見えてきた。まさかあそこまで登れと言うのか。深夜バスでの寝不足もあわせて、発表前にテンションは最低ランクに下がる。

僕が今回発表したのは「経済物理」というセッション。うさんくさい分野であるにもかかわらず今回3ブロックも時間がとってあった。ギャラリーもかなり多くてタジタジになる。いや、まあね、自分の発表のほうはもう思い出しても手首ちぎりたくなる出来だったわけなんで割愛します。しかし・・今回のこのセッションに限って言えば、時間だけ無駄に長かった感は否めない。なんというか「物理」というには無理のある発表が多かった。従来のゲーム理論とか金融工学(いかに損しない保険の仕組みを構築するかという学問)とかと、どこが違うの?と言う感じ。

うーん、同じく新めの分野で、生態系の物理というのもある。あれは生命現象はさまざまな要因がからんでいてわかりやすい原因に還元できないということを踏まえて、複雑系っつーか構成的な切り口から見てみようというスタンス。多分。で、いろんな生物でよく見られる事(例:学習のプロセス、体表の模様のパターン形成、細胞の分化とか)が生物の種類とか使う物質の詳細によらず理解できるとウレシイ、ということなんであった。そこいくと経済物理はなんか迷走してる気がする。

学会の発表では結局それでなにがわかるの?何が知りたいの?最終目的はなに?というような発表が散見されてまして。シミュレーションして現実の経済活動っぽいものを作れても、それだけじゃ何も解決しない。とりあえず現象から共通の性質や知りたいことの目的を括りだすところから始めなくちゃならんのではないの、とか思った。ものが人間の活動であるだけに導き出す予測もまた人間の活動うち、とかさあ、そういう議論は意味ないだろっての。経済物理で儲けようなんて、実は震度2とか3とかの地震を予測するよーなもんなのではないか?カタストロフィが予測されたとき、その予測に対する備えがそのままカタストロフィにつながるという矛盾をどう解決するの?やれやれ。僕は粉粒体や確率過程のセッションの人たちがまぶしかったよ。

ちょっとへこみつつ、京都編は明日に続きます。

3 Comments:

  • At September 27, 2005 12:13 am, Anonymous あふ said…

    とりあえず経済物理学が何を説明しようとしていて何を目指しているのかはいまいち分からない気はするな。今はみんなが各論をごちゃごちゃいじっているだけで、その背後にある(?)普遍構造についての視点に欠けている感じはする。また何が説明可能なのかについてもみんなの意見がバラバラな気もする。そーいう意味では、まだまだ経済物理学のアイデンティティーは確立されていない感じはするね。

     
  • At September 27, 2005 12:51 am, Anonymous ぼん said…

    ボクは開始3行目に感銘を受けました。

     
  • At September 27, 2005 11:35 am, Blogger oji said…

    >あふさん

    ですよねェ。まったく因果な分野に関わってしまったものです。まあ僕らのやってるのは経済に限ったモデルではないですけど。

    >ぼん

    志々雄討伐に関しては、十本刀が意外と弱かったんであんま書くことがありませんでした。

     

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