北風に千鳥格子

なりゆきで始まった超私的ブログ。更新凍結。近日ネットの藻屑と消えます

Sunday, November 20, 2005

ハードボイルド・コーリング。

小川直也のリアクションの薄さはそれだけで芸だと思うojiです。

最近自分の中で「古典とまではいかなくとも、名作と呼ばれる小説はチェックしとこう」という、まあいってみれば一人ルネッサンスが起こってまして。

で、最近少しづつ読んでるのがレイモンド・チャンドラーの「長いお別れ」。ハードボイルドものですよ。これの文章がもー超かっこいんですよ。探偵の一人称での語りなんですけど、ものを見る目線がすべてにおいてクール。渋い。僕が読んだことある作家で言うと、森博嗣の表現がこれにかなり近いんではないかと思いました。というか、森博嗣がハードボイルドの影響を受けてんのか。

そんなかっこいい文章でも、主人公のフィリップ・マーロウはあんまり強くないです。警官にボコボコにされててぜんぜんかっこよくありません。変に虚勢張るし。飲んだくれだし。しかしそれがいい。弱い男が弱さを隠して生きるのが真のハードボイルドなのですよ(多分)。なんせ自分のこと「僕」って呼ぶんですよ?いまどきどこの王子様ですか。あ、よく考えたら英語では「I」で、「僕」も「俺」もなくて翻訳してそうなったのか。いやいや、しかし翻訳者の中では自分のことを「僕」と呼ぶのががハードボイルドなのですよ。きっと。

さて・・・みなさんお気づきですか?「北風に千鳥格子」のなかではojiの一人称は「僕」ですね。リアルでもだいたい僕は「僕」です。いまどきどこの王子様ですか・2なわけですよ。まあ僕は高校のとき一人称「俺」に挑戦して、結局3ヶ月で挫折した苦い経験があるのですが。目上の人に対してならともかく、友人同士の会話でも「僕」なんて使う気取ったやつは自分以外あまり知りません。そんな僕なんですが、つまりこれは実は僕がハードボイルドであったことをあらわしていたのです!なんと!

自分の隠されたキャラににびっくり。これからは世の中を常にクールに見ます。最近吸ってなかったタバコもまた吸い始めて、最近ミルク入れてたコーヒーもブラックに戻さなきゃ。あー、ギムレットくらい作れるようにもなんなくちゃなあ。ゆで卵どころかめだま焼きもガチガチで、妄想もハードボイルドで行きたいものです。


ところで「一人ルネッサンス」で読みたいと思った小説をメモしときます。
ロアルド・ダール「あなたに似た人」
レイ・ブラッドベリ「RはロケットのR」
        「華氏451」
P.D.ジェイムズ「女には向かない職業」
ジョン・ディスクン・カーやエラリィ・クィーンにも手を出してみたい。
読むまでは死ねません。読む暇あんまりないけど。

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