北風に千鳥格子

なりゆきで始まった超私的ブログ。更新凍結。近日ネットの藻屑と消えます

Saturday, December 31, 2005

振り替えればクリエイション。

oji・リローデッドです。

さてさて、今年も残すところあとわずかとなってまいりました。(大晦日のニュースキャスタ風)

今年最後の更新でなに書こうかなー、やはり今年の総括みたいなことを・・とか思っていたんですけど、まあ特に総括するほど劇的なこともなかったんで、今年読んでちょっと心に留まった本やまんがを紹介しようかと。

活字編

ナ・バ・テア 森博嗣 中央公論社 C・NOVELS


はい、森博嗣ですね。でもミステリィでは、まあ、ないです。現実とは別の歴史をたどったパラレルワールドのような世界が舞台。国自体は軍隊をもたず、武力の行使は商社のような組織が請け負って戦争をするという世界。そこの従業員である、戦闘機のパイロットたちの話。5部作のうち3作までが出ていますが、今のところこの2作目が一番すき。
まずタイトルがいい。何の意味かといえば「None But Air」空しかない、空気しかないという意味。一作目の主人公のカンナミ君は、パイロットでしか生きられないことを感じつつも飛ぶことを受け入れている感じでした。本作の主人公であるクサナギさんは少し違って、飛ぶという事に執着する人です。地上には美しいものなんてない、ただ、技術を磨き空で洗練された飛行をすることだけが望み。もちろんビジネスで飛ぶわけだから、そんなことばかりを望んで生きることはできない。しかし、それでも行動の本質に、体の真ん中には常にその思想がある。そんな彼女の物語です。
これに限らず、森博嗣の作品には美しいものへの憧憬が感じられる。この世に価値があるもの、楽しいこと、美しいこと、それを感じることのみが人生の価値ではないか?しかし実際、人はその価値ばかりでは生きられない。肉体を維持する不自由や自身のこころの弱さ。食べるためには仕事をしなければならないし、一人で生きることはとてもさびしい。それらによって人の生はどんどん純粋な生から離れてにごってしまう。それでも、生きる。生きる価値を求める。そんな人々をいつも森博嗣は書いているよーな気がする。
僕はそういうところに凄く共感するわけですが、まあでもやっぱりそういう心っていうのは世間的には「子供っぽい」「現実を見ろ」といわれてしまう発想なんだよな。というわけでネットで見てもこのシリーズは賛否が極端に分かれています。森博嗣自身も第一作を出すとき「一番売れないだろう」とかいってたし。


まんが編

コーヒーもう一杯 山川直人 ビームコミックス


まんがはもーなんにしようか迷ったんですが、あえてこれにしました。そのセンスの高さにびっくりしたからです。一話完結の、コーヒーにまつわる話たちが収録されています。イラストというかカット調の、まんがでは見たことないタイプだった絵柄でまんがをやってしまうことにびっくり。ひとコマひとコマがとても丁寧に書かれていて、雰囲気がものすごくよいことにびっくり。ストーリィ自体はそんなに斬新なものはないんだけど、プロットというかお話の運び、キャラの会話や表情が良くて大したことない話なんだけど見せてしまう。それにびっくり。
いつもは棚の奥に宝物のようにしまっておいて、こういう雰囲気が好きそうな人にだけそっと見せる、そんな扱いをしたいまんがです。


アニメ編

僕はotakuといえどアニメなんて中学以降ほとんど見てなかったんです。ジブリ作品とかカウボーイ・ビバップくらい。ところが今年はいろいろと見てしまいました。恥ずかしい。押しも押されぬotakuです。その中のひとつ。

かみちゅ!

これは最初友人に勧められて見てみました。サイトを見てもらってもわかるとおりかわいい絵柄で「どーせ萌えアニメだろ」と思いってたんですが、一度見てなかなか面白くてそれ以降はまってしまいました。
中学生の一ツ橋ゆりえは、ある日突然神様になってしまった、という。ところが何の神様かもわからない・・。一応神通力は備わっていて、それが元で巻き起こる珍騒動、といった感じの話。50%くらいは。
一話完結で、30分の中にもチョコチョコ伏線が張ってあったりしてきちんとストーリィがつくられています。舞台は人と神様や妖怪がゆるーく共存する世界。普通に妖怪が釣りをしているような町(普通の人には見えないけど)。近所のおばちゃんが「ゆりえちゃん、神様になったんだって?」と今日の天気でも言うように話しかけてくる町。のんびりしていい感じです。
毎回毎回、クラスメイトやら総理大臣やら妖怪やら他の神様やらが現れてはやっかいごとをもちかけるんだけど、それらを神様としても、中学生としても半人前なゆりえががんばって解決していく姿は非常に健気で癒されます。こんなん観てるの恥ずかしいなあ、ぜってえ人に言えないなあとか思っていたら、実は同じ研究室のワコさんも同様に癒されていたので今日ここにカミングアウトする運びになりました。


来年はどんな年になるのかなあ・・一ついえるのはこの世には面白いことがまだまだあるので生きることに飽きるなんてことは絶対にないだろう、つーこと。ではみなさん、良いお年を。これから一眠りして年越しバイトだ・・・。

2 Comments:

  • At December 31, 2005 11:35 pm, Anonymous wako said…

    おい!人が「かみちゅ」で癒されてることをさらっとバラすな。カミングアウトするのに人を道連れにするなんて…orz(これ使ってみたかった)。

    今年もあと30分。良いお年を。

     
  • At January 02, 2006 9:34 pm, Blogger oji said…

    自分が「これはすげえ!良い!」と思っているものを人にわかるように話すのは、なかなか努力と勇気が必要なものです。

    たとえば誰か道連れにすれば勇気もわくときもあります。にやり。

     

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