北風に千鳥格子

なりゆきで始まった超私的ブログ。更新凍結。近日ネットの藻屑と消えます

Thursday, September 28, 2006

熟睡オートメーション。

これはいつか食わなければならないojiです。

と、言うわけで、前回の日記から数えて2週間。ようやく森博嗣の小説「カクレカラクリ」を読み終えたのでした。

ま、やっぱりドラマの30倍面白かった。ドラマではなんか腑に落ちない展開や伏線めいたものも散見されたんだけど、小説のほうを読んでみたら納得できました。なるほど、これをいじったらこうなったのか、という感じ。

ドラマで腑に落ちなかった点
1.結局「カクレカラクリ」というのはあの弓引きの人形だったのか?それとも最後にぶっこわして中を開けるあの箱なのか?それとも謎自体が「カラクリ」だったのか?

2.コカコーラ120年記念の作品ということで劇中でも「120年目の謎」ということがクローズアップされたわけだけど、あの解決では別に120年の必然性がないのでは。

3.いきなり都会の大学生をバイトに呼んで「謎を解くのに協力してください!」っつってもなあ・・。もちろんテレビドラマじゃありがちな展開だし、「TRICK」ではそれを逆手にとってパロディにしてたりするわけだけど(上田と奈緒子が訪れる秘境は毎回必要以上にうさん臭いとか)。

4.「星がきれいで有名な村だから行く」ってちょっと強引な気が。

5.カラクリ探しを助けたり邪魔したり、磯貝先生のキャラが結局良くわからん。

原作ははるかに自然な設定、展開、そして解決でした。まあ原作が先なのだから当然だけど・・・。上記の疑問もすっきり解決。うん、ミクシィの日記で「多分テレビ用にリファインというかその逆というかされていると思う」と書いたのだけど、思った以上にそのとおりだった。

「カクレカラクリ」は今までの森博嗣にはあまりないジャンルの話で、ミステリというより冒険小説っぽいと思う。主人公たちが宝を探し回り、いろいろな人に出会い、最後に姿を現す美しいもの。ま、やっぱり物語のテーマはしっかりと森博嗣であって、つまり、人が最もひきつけられるのは人の意思であり、その意思がなした仕事である、という思想。

でも、ドラマ版はそんなテーマは薄めて「青春もの」「友情もの」という面を押し出して描かれていたように思うのです。まぁそっちのほうがわかりやすいっちゃそうなんだけど。だから原作では副産物的だったエピソードがメイントリックになっちゃってたりする。森博嗣は意外と無駄なことは書かなくて、細かいディティールもテーマの伏線だったりするんだけど、それを無視してむやみに削ったり付け加えたりしてみたり。

マトリョーシカとか梅干とか、変な小エピソード入れてないで素直に原作の味を伝える意思で作ったほうが良かったんじゃないか、とは思うのですが。まあでもそれも難しいのかな・・・森博嗣を映像化しようとした、その意思はとりあえず評価したい。

原作を素直に映像化する、コレはすごく難しいかもしれない・・・ということを考え出すと朝になるので、またいつか書きます。とりあえずまんがや小説の映像化でみんなが感動したものを教えてください。あなたの声あっての「北風」でございますからコレ。

5 Comments:

  • At September 29, 2006 12:20 am, Anonymous あふ said…

    ブログ続けてるという、噂は聞いてましたが、来るのは久しぶり。従って、コメントも久しぶり。

    相変わらずクオリティーが高いですな。
    私が話についていけないところとかね(笑)

    これからも日常の雑事にメゲずブログを書いてちょーだい。ではまた。

     
  • At September 29, 2006 11:28 pm, Blogger oji said…

    久しぶりの閲覧&コメントありがとうございます!

    噂のでどこは当然わこうさんですよね。
    「もー、藤原さん、ダメですよチェックしなきゃ」
    「あーゴメン」

    というようなやりとりが目に浮かびました。

    あいかわらず僕意外ついていけない話題でいっぱいですが、雰囲気だけ察してくださると幸いです。がんばります!

     
  • At September 29, 2006 11:33 pm, Anonymous ぼんぼん said…

    「今はもうない」とか「捩れ屋敷の利鈍」とか
    映像化難しいよね、

    とかねたばれか??

    俺、仕事でミスって新聞載った・・・。
    ほんと。

     
  • At October 03, 2006 11:41 pm, Blogger oji said…

    「今はもうない」は、西之園萌絵の一人二役でいけると思う。・・・これで完璧にネタバレです。

    「ねじれ屋敷」はなあ・・・多分カクレカラクリのドラマがああなったのも、カラクリが3次元の世界で作れなかったためと思われるのでやっぱり難しいかもね。

    それはそうと、やっぱり人間性のでかい男はミスもでかいなあと思いました。あれか。P2Pでファイル共有でもしたか(ちっちゃい)!

     
  • At October 06, 2006 5:01 pm, Anonymous wako said…

    だいぶ出遅れたけどコメント。

    上記のようなやりとりはあったような気がしないでもない。確かにこういうことよく言う。

    小説のマンガ化だけど、岡野玲子の『コーリング』が良い。
    原作にかなり忠実な上、マンガならではの表現が加わって世界観を作り出している。後から原作を読んだけど、マンガ以上の感動は味わえなかった。

     

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