北風に千鳥格子

なりゆきで始まった超私的ブログ。更新凍結。近日ネットの藻屑と消えます

Wednesday, November 21, 2007

揺らぐ心はガウシアン。

十四代目ojiです。

「1/f」というフレーズを久しぶりに聞いたぜ!という話題。
R25「カリスマ声優に学ぶ声色の使い分け方」

この記事の最後の方でちらりと触れられています。
「音の強弱が定期的に変動する『1/f振幅ゆらぎ』」とあるのですが、うーん、やっぱり簡単に説明しようとするとこうなってしまうのかあ、という感じ。定期的に変動するというよりは、常に変動があって、しかもそれが人間に心地いいタイプのものであるということが大事なんですけどね。

『1/fゆらぎ』について簡単に言うと、人間はどうも同じものが連続して続いたり、変化がゆっくりだったりすると「つまらない」と感じて、かといって変化が激しすぎてもついていけなくてやはりつまらない、と感じるようなのですね。その中間の度合いを表すのが『1/fゆらぎ』というわけ。変化も定期的だと飽きが来るのですよ。

『1/fゆらぎ』についてもっと詳しく言うと、ある量の時間変化を計測しておいて時間相関つまりある時点の状態がどれだけ過去の状態に左右されているかあらわした関数をフーリエ変換した結果その周波数強度が周波数fの-1乗に比例するとき人間にとって心地よい変化となるようです。詳しすぎた。

記事には「この声の出し方は解明されていない」ってあるけど、1/fってのはあくまで統計的性質であるからして、人間の制御でどうこうするのは難しい気がする。どちらかといえば耳に心地よいしゃべり方を試行錯誤した結果1/fの変化になっている、って言う感じじゃないのかなあ。セオリーよりセンスの問題ね。

そう、「変化することに対する感じ方」が1/f揺らぎのキモなんであった。1/f関連の話題を目にしてもときどき「何に対して1/fなわけ?」と突っ込みたくなるものに出くわすことがある。wikipediaの項目なんかもそうでした。
wikipedia「1/f揺らぎ」
ここでは主に「人間の声」に対して1/fどうのと言っていますが、それはただ単純に音、つまり空気の振動波の周波数成分が1/fなんじゃないのか、とか思ったりします。いわゆるピンクノイズってやつですね。この辺はけっこう混同されて使われてるフシがあります。まーそれはそれで何かあるのかもしれないけど・・。

なんとなく「1/f」という言葉だけが好き勝手に使われている気がしてちょっと引いてしまいます。「1/f」で検索するとスピリチュアル大好きっ子な人々のブログがやたら引っかかるし。あと検索しててすげえサイトを見つけたのですよ。
トランスファーファクター(因子)と「1/fの揺らぎ」
まったく意味がわかりません。完璧にトルマリンとかマイナスイオンのノリですね。これは凄い。

変な誤解を生みそうなので、今後は1/fを利用した製品を出すときはその言葉を使わずに「人間工学に基づいた」あたりでお茶を濁しておくのがいいんじゃないかなあと思いました。それで十分通用すると思う。

偉そうなことを書いてますが、僕は30年前くらいの新書本を一冊読んだことがあるだけです。その後どんな成果があったかもまったく知らんので、変なこと書いてたらすんません。
あ、でもその本の作者の武者先生はまだまだご健在のようですね。
F分の1の謎に迫る 武者利光氏

さてこれ、最初はmixiに書こうと思ってちまちま一般受けを狙いつつ書いたんですが、ちょうど某マイミクさんの日記で「やはり理系ネタはヲタである。ハードヲタである」ということに改めて気づかされまして、あわててこちらに引き上げて勢いでさらに加筆した次第。このネタはmixiにはハードすぎますかね?北風に千鳥格子erのみなさんの意見をお聞きしたい(スラド風)。