北風に千鳥格子

なりゆきで始まった超私的ブログ。更新凍結。近日ネットの藻屑と消えます

Monday, July 12, 2010

春のアニメの感想そのいち。

ついにアニメ感想ブログ化おめでとう!おめでとう!すべてのojiにおめでとう!です。(もはや自己紹介ですらない)

まあ前回予告した「春アニメ」感想編です。これ書いてて思ったんだけど、「アニメ感想」ってすべて観終わった後より、進行中でやってるものについて書くほうが面白いんですよね。書くほうも読むほうも。

書くほうは今後の展開予想とかいろいろ妄想できるし、読むほうも面白そうなら「じゃ、ちょっとチェックしてみるか」ってなるし・・・まあ、今後の反省点ということで。

長くなったので二回に分けてアップします。

・にちようび
「荒川アンダーザブリッジ」

「聖☆お兄さん」で一躍カネを稼いだ中村光がけっこう前から連載してたまんがのアニメ化。原作をガンガン消費するテンポが気持ちいい。

正直、最近よくある漫才みたいなツッコミの入るギャグ漫画には辟易してたんですよ。必ずツッコミ役がいて「オイィ!XXかよ!」みたいなツッコミをいれるやつ。でもこれはわりと観れちゃった感があります。パターンがそれだけでもないからかな。

あとオープニングが非常に良い。やくしまるえつこは明らかに歌はうまくない方なのになぜか耳に残る魅力がある。ojiの幾千ある恥ずかしい秘密のうちのひとつは相対性理論のCDを持っていることです。

・げつようび
「閃光のナイトレイド」

「アニメノチカラ」2作目にして「アニメノチカラとはなんだったのか・・」とネット上で散々叩かれた問題作。

ま、僕は好きだけどな!こーいうの!「歴史の裏には実はスパイのこんな活躍があった」モノも好きだし、「地味に超能力を使うスパイ」モノも大好きなのでまあ非常に僕得な話でした。スパイ仲間の二人が、日常のシーンでときどき政治について論じてたりするのもニヤリとしてしまうし、それがのちの展開への伏線になっているところも上手い。

まあいろいろアラはあるしキャラ萌えはないし、せっかくカッコいい葉加瀬太郎のテーマ曲が(おそらくは使用料の関係で)劇中でさっぱり使われないというのもひどい点である。でも「歴史スパイ」という面倒くさいし流行らないB級映画テーマを取り上げてくれたことは評価したい。つまり僕は好きだけどな!こーいうの!というわけです。

・かようび
「けいおん!!」

これに関してはこないだも書いたし、まだ進行中なのでいつか別枠で書きます。まあ、僕はあえていうならムギ派であることを宣言しておきます。人生でこんな宣言する機会皆無だし。まゆげをキリッと吊り上げてピントのずれた発言をするところがたまらんのですよ。

・もくようび
「四畳半神話体系」

これは僕の今期最強アニメですね。まあ森見登美彦原作で中村佑介の絵・・・という時点で僕が観ない理由はないわけですが。

まず最初に観たときに「そうきたか!」となりました。もともと原作も「パラレルワールドもの」なんですが、そこでは主人公の「私」はそれぞれの世界でハッピーエンドを迎えます。ところが、アニメでは必ず毎週の最後で自分の選択を後悔する流れになるんですね。そして「あのときあのサークルを選んでいれば・・」というモノローグとともに時間が巻き戻る描写を挟んで次回へ続く、てな感じ。

毎週続くアニメーションという形態に合わせた脚色となっていて、もうこれだけで「グッド!」て感じでした。

時折挿入されるオリジナルエピソードも、原作独特の「私」の思想や口調を非常に上手く踏襲しております。あと明石さんがかわいい。毎回毎回盛大に空回る「私」、いつかは幸せになれるのか・・?と観てるほうもヤキモキさせられ、あと明石さんがかわいい。最終回に至るころには、原作を脚色したうえであえて原作より一歩進めたテーマ性を持っていることに気づかされ、これが「メディアミックス」の醍醐味だなあ、と思う間にも明石さんがかわいい。

「小津先輩、死にます!」は名言だなあ。うん。他のアニメはまたいつか。

Monday, July 05, 2010

もうすぐ切ない夏が来る。

これをポチったものの、いったいそれでどうしたいのかを自分の胸に問い直すべきだと思ったojiです。

録っといた先週の「けいおん!!」を観た。今回はこれまでのシリーズでわずかずつ示唆されてきた「あずにゃんぼっち問題」をかなりはっきりとした描いておりその切なさに死にそうになったでござる。

※「あずにゃんぼっち問題」とは!?メンバーの一人、あずにゃんこと中野梓は軽音部唯一の二年生である。軽音部には一年生の部員もいないため、初期メンバーの四人が卒業したら彼女一人ぼっちになってしまう。毎回のエピソードが楽しいものである程、その「確定した寂しい未来」に梓も視聴者も不安を抱かずにはおれないという問題である。

劇中の梓の「やっぱり軽音部の人たちといるの楽しい・・」って感覚、学生時代に部活とか、一つのコミュニティにどっぷりだった人なら共感できるよなあ、て本当に思う。そこそこ付き合いのあるクラスの人達といるのも楽しいけど、やっぱり「いつものメンバー」と一緒が一番だと実感する瞬間。ここが自分が選んだ居場所で、「ホーム」なんだって感覚。

でもそれがいつまでも続くことはないということもわかっていて。夢のようにきれいな花火もいつかはすべて散ってしまって、あとの夜空には白い煙が残るだけ。地上の人々は茫然とそれを眺めるだけ。ねえ、楽しい時間はどうして終わってしまうの?

ああ、もうダメ!考えちゃダメ!考えてもいいけど!考えたほうがいいけど!筋なんかとくにねーはずの「けいおん!!」に一本気になる課題が出てきて今後の展開が気になる、という話。

いわゆる「春アニメ」はちょっと本数を見すぎた感があります。次回ではそれぞれの感想を語る予定。

Thursday, July 01, 2010

誰得のショーこそが至高。

部屋を明るくして離れて眺めた方がいいojiです(生き様的に)。

今回は「宇宙ショーへようこそ」の感想・・というか観覧後の僕の感情をネタバレを抑えて書いていこうかと。

待ちに待った「宇宙ショーへようこそ」を観た後、僕はめったにやらない「宇宙ショー」のネット感想検索をしておった。普段はそんなこと絶対にやらない。どんな作品であれ、他人の感想を読んでも自分の評価は変わらないと思っているからだ。

自分が「グッド!」と思ったものは少なくともその時点で絶対にグッドだし、自分が「クソだぜ!」と思ったものが世間で大絶賛されていても「そんなもんかな」と思うだけだ。または「自分にはまだ早かったのかもしれない。もうちょっとotaku研鑽を経ればわかるかも」とかね。

だいたい、もともとが本や映画のネット上感想なんて当てにならない。なんせ嗜好や年代や遍歴もさまざまな人たちが書き散らかしたものの集合体なわけだから、自分にとってプラスになる発見をする方が少ない。

それでも僕は検索してしまった。自分でもなぜかわからない衝動にまかせるまま。そして、某巨大掲示板上で見かけたある一言で、僕はその衝動の正体に気づくことになるのだった。

「細田守に続いて、普通の人に「舛成孝二って監督もいいぜ!」と言えるような作品を期待してたのだが・・・ 」

これだ!まさにこれ。これなんだ・・。思い出したよ。2006年のクソ暑かったあの夏、大して期待もせずなんとなく観た「時をかける少女」が意外に面白くて、友人に勧めたところ「面白いね!」って言ってもらえたときのあの感覚。その後あれよあれよという間に大ヒット作になっていったとき、僕は確かにうれしかったんだ。

そんな感覚を今回の「宇宙ショーへようこそ」にも期待していた自分がいたんだ。

しかし、そんな期待は、残念ながら裏切られた・・と、言わざるを得ない。

映画は確かに最高だった。満足感にぽわぽわと浸りながら映画館を出た。「これはしばらく経ってからもう一度観るのもありかな」とさえ思えていた。それは今もそうだ。しかし、しばらくたつと僕の中にある「違和感」が芽を出し育ち始めた。

つまり、僕にとっては最高だったけど、人にはあまり勧められない作品ではないかという評価だ。すくなくとも体裁は明らかにファミリー向けなのに。

第一に、長い(138分)。

第二に、盛り上がりというか、悪役をバシーン!と倒してスカッ!とする感覚が意外とない(ないわけじゃない)。「サマーウォーズ」みたいな「うおお!燃え!」っていう感覚があんまりない。これ、「R.O.D」でもそうだったんだよなあ・・。アクションはすごいのになぜかそこまで気持ち良くないっていう。もったいなさすぎる。

第三に、「画や演出で語ったら言葉は使わない」舛成監督の独自の演出手法。ちゃんと見ればわかる、けれども、ちゃんと見ないとわからない。消化不良を起こす人は多いと思われるし、実際ネット上でもそうだった。僕は初見でもだいたい疑問はなかったけれども、それは舛成演出倉田脚本に慣れているからかもしれない。

詳しい内容についてはまあしばらくのち、もう一回観てから書きます(これは決定事項です)。繰り返すけど僕自身には最高級に面白かったんですよ。とにかく作りが丁寧で、いちいち比べるのもなんだけど「サマーウォーズ」で手を抜いた部分を「宇宙ショー」はしっかり作ってる感じ。ああ、映画って難しいんだなあ・・。そして大好きな作品の否定的な部分を書くのがこんなにつらいとは・・。

でも、逆にこれ、子供はすごく喜ぶと思います。難しいこと考えなくても、単純に主人公の子供たちと一緒に笑ったり、泣いたりしながらキャッキャと楽しめる映画になってると思います。今は知らんけど昔の劇場版ドラえもんみたいなね。大人は、まあ・・マニアは喜ぶんじゃないかな・・。